[思考] ネット上の言論
ネット上の匿名発言は、良い方向に転ぶ事もあれば、悪い方向に転ぶ事もある。発言が著しく人を傷つけても、誰も責任を取らない。ネットの匿名性は悪か?それは違う。「匿名から実名へ」と既存の枠組みを変える事ではなく、意識を変える事が重要だと思う。

例えば、大勢の人を不愉快にする発言や社会悪的な行為をネット上で自慢する事によって起こる「炎上」。これは匿名文化ならではだと思う。僕は参加はしないけれど、「あり」だと思っている。モラルの無い行為に対して、多くの人が嫌がっている事を伝える事で、1つの力になる。それが犯罪自慢ならば、検挙に至る事もある。(・・・念のために言っておくと、炎上と、少数による嫌がらせ(荒らし)は、違う。)

でも、ネット上の言論は、間違いを犯す時もある。例えば、殺人事件の遺族に対して、「遺族が犯人なんじゃないか」という推理を展開をして、それが間違いであった場合など。ネット上でのやりとりは、誰もが見ることが出来る。話題になっている人や、その知人も。現実での友人との会話と同じ感覚でやっていては駄目なのだ。公共の場所である事を忘れてはならない。

そして、ネット上の発言がどんなに多くの悲しみや負担を与えても、殆どの場合、発言者は責任を取らない。被害者がネットの言論に対して感情的になると、返って「叩き」行為が悪化する場合もある。(逆に、理解できるように訴えれば、反省する場合もある)

ある弁護士が発言した。「ネットの匿名性を無くそう」。僕は、これは違うと思う。現在既にネットは半匿名だ。その上で、根本的な原因として、モラルの欠如があるのだ。必要なのはネットリテラシーや、モラルの啓蒙を行う事。それは只の利用者としてだけではなく、被害者になった場合も想定したものだ。その上で、ネット上で犯罪的な発言や名誉毀損行為があった場合、発言者には必ず責任を取らせる事だ。それは現在の枠組みでも可能だ。

意識が変わっていけば、被害者に対する配慮が生まれる。そして不味いかもしれない行為を咎める人が多くなる。気軽に名誉毀損する人達がマイノリティーになれば、現在の様に被害者の感情を無視した言論展開がエスカレートする事はなくなるだろう。

枠組みを変えるのではなく、意識を変えることが解決策だと思う。

P.S.
paper-re-view: 匿名であって非匿名 が秀逸なので、リンクしておきます。
[PR]
by syatin | 2008-01-24 13:48 | 考え事整理
<< [雑記] 新しいPCゲット [写真] アトレーユ >>