[思考] 現実感のない物語は嫌い
僕は物語が好きだ。でも、「現実感のない物語」は嫌いだ。カッコイイだけで使いにくそうな道具。綺麗なだけで生活感の無い世界。重さ・固さの欠けた描写。一貫性の無い登場人物の性格。現実に起こりうる事を無視した物語展開。そういうのが、とても気になる。

登場人物の感情が分かりやすいだけが「良く感情を描いた作品」じゃあない。僕らは普段生活してる中で、他人の感情全てを読めている訳ではない。全部が全部伝わってきたら、リアルじゃない。物語の登場人物の感情が伝わってくるのは、現実よりちょっと多い位が良いと思う。「ちょっと多い」って言うのは、岡目八目という意味でだ。物語を見たその時には分からなくても、ちゃんと「その人格」が感じた事を描けているなら、それで良いのだ。その方が違和感ないのだ。

物語中で起こる出来事も同じだ。見えない部分が沢山あっても、その見えない部分はある程度作りこまれているべきだ。例えば何か道具を使うとして、物語の語り手は、その感触や重さ、操作方法を「知って」いるべきだ。現実ではあり得ないものを出すとしても同じだ。魔法を唱えるなら、それはどういった体系のもので、唱える時にどういう感触なのか。そういうのを「知って」いなければ駄目だ。当たり前な主張で申し訳ない。

そういう事が出来ているかどうかまでがセンター入試で、物語に対する評価はその後だと思うのだ。
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by syatin | 2007-04-10 18:59 | 考え事整理
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